刑務所の夏

 刑務所の中で迎える夏の暑さを思えば、いくら暑いといっても娑婆での暑さは たかが知れている。

 

 俺は 人間という生き物は、環境に馴染んでしまえば それなりに順応出来る動物だと思う。

 

 しかし それには極限の辛さが伴うのは、云うまでもない。

 

 最近の刑務所は 規律も厳しく、何事に対しても「窮屈」極まりない生活を強いられるそうだ。

 

 だから 刑務所には二度と入らないようにすると、俺が 気に掛けている若者から手紙が来た。

 

 これは刑務所の中と関係ないだろうが、暴力団排除条例が出来てから 世の中の流れが一変した。

 

 俺が不思議に思うのは 暴力団組員と云うのは 住む家を借りれない筈なのに、きちんとした住居に住んで居ることだ。

 

 昔の暴力団は ヤクザと呼ばれ、社会の中で それなりに居場所があった。

 必要悪という側面があったからだ。

 

 しかし今のヤクザはどうだろう・・・

 必要悪の要素はあるのだろうか。

 

 当人のヤクザ自身の考え方で「要素」そのものが変わって来る。

 

 ヤクザが 今の社会に受け入れられない理由のひとつに、反社会主義的な要素を含んでいることだ。

 

 ひとつは「覚醒剤」とかの薬物をシノギにしている一部組員を抱えている組織があること。

 それに 社会を不安に陥れる「抗争」を起こす組織形態だということだ。

 

 今 日本の国は安全保障関連法案を巡って戦争法案は反対だと盛んに世上を賑わせている。

 

 片や政府は、日本の国の平和を維持する為に 法案を成立させるという・・・

 

 物の取り方は、人それぞれによって解釈の違いで色んな意味合いが出て来る。

 

 考え過ぎれば 最悪の結果が浮かんで来る。

 これを一般用語で邪気と云う。

 

 俺は 最近「右翼」ですかと聞かれることがある。

 

 ズバリ!俺は 保守的な考え方だが右翼ではない。

 

 俺は保守系の政治団体の代表だが、届出の規約には 日本国の発展と繁栄を政治信条とする政治家の輩出と応援と記している。

 

 写真は 我が家の庭に鎮座する達磨大師である。