5月30日に我々の地区にある 白鷺小学校と中学校の合同運動会があった。

　俺は もちろん今回も学校から来賓で招かれ、城南・城巽地域では 大いに面目を保てた。

　俺が座った場所は 来賓テントの真ん中で、隣には 俺と家が隣同士で育った城南地区連合自治会の長老・長谷川國雄会長が座った。

　長谷川会長は現在73歳で 俺の叔父と同級生だが、なぜか子供の頃から俺を実の弟のように可愛がってくれる。

　俺は 断じて行なえば 鬼神も又、是れを避く・・・と云うぐらい 一旦こうだと決めたら、その物事に対してはテコでも動かない強情者で、又 真っ直ぐ前しか行けない猪武者のような男だが、長谷川会長は俺の事を「さとる君」と云って可愛がってくれる。

　子供の時と同じように、今日まで付き合いして来たのである。

　思えば 俺が現役の暴力団組長時代から、どんな人が俺の事を聞いても「俺はさとる君の人柄が好きで付き合いしとんや。そやから さとる君が暴力団でも何でも、俺が一旦信用して付き合うと決めたら とことん付き合う」と云って、今日まで付き合ってくれた。

　考えたら長谷川会長とは、俺の嫁より長い付き合いである。

　そんな俺と長谷川國雄会長の仲を、学校や町内会の人達も よく理解してくれているので、何でも二輪三脚でやっている。

　云ってみれば 石見利勝市長と、松本剛明代議士のような関係だ。

　今回も父兄代表で、午後から 俺と嫁と長谷川会長と、あとひとり いかにも運動部というような若手の人が入って、4人1組で「玉転がし」という競技に出た。

　結果は 一番目立つ 赤チームのトップバッターで我々4人は走り、最初はどうなる事やら・・・

　すごく心配だったが、俺と長谷川会長が前列で死力を尽くして頑張り、前方を大きな赤いボールを持って駆け抜けたので1位になった。

　これで娘の一花や、俺がいつもスクールボランティアで旗を持って立っている 子供たちの前では面子が立った。

　そして年寄りでも 生徒に対して一応 一人前として認めてもらえるような活躍が出来たと喜んでいる。

　運動会というのは、幾つになっても参加するだけで楽しいものだ。

　昼食だが 嫁と娘が朝早く起きて たくさん弁当を作っていたのだが、俺所もギャラリーが多く 俺は職員室のホームルームに弁当を用意して置いてくれていると云うので、長谷川会長に 金魚のフンのように付いて行き「まねき食品の弁当」を食べた。

　この弁当が、おいしいと云ったら これ以上無いぐらい おいしかった。

　皆で食べたから余計おいしかったと思うのだが、弁当屋の弁当が これ程 うまいと感じた事が今まで一度も無い。

　これは有り難い事だと思った。

　改めて白鷺小学校、並びに中学校の職員や教員の皆様に お礼を云いたいぐらいだ。

　俺は今回も恩義を感じたので「国粋主義者」であるけれども、どこかの団体みたいに日教組反対等と野暮な事は云わないので安心して欲しい。

　それより俺はまだ、日教組をもっと理解して行こうと思っている。

　そして民主商工会も、教員の労働組合も認めて行かなければと 尚更思った次第である。

　人には それぞれ社会に出れば 主義主張と云うものが心の中に出来る。

　お陰様で 2015年度の運動会は、これからの私の一生の宝物になることだろう。

　皆様 本当にありがとう御座いました。

　そしてお疲れ様でした。

　また来年もお誘い下さい。