竹垣悟のヨーロッパ紀行

写真はハンガリーで行なわれたオリンピアードのパーティー会場にての一葉
写真はハンガリーで行なわれたオリンピアードのパーティー会場にての一葉

 2年前の2013年1月に続き、今年もレース鳩の祭典・オリンピアード(世界大会)に 俺の友人が主催するツアーで嫁とヨーロッパに来た。

 

 1月14日(火)の夕方 新幹線で姫路を出て、22時に羽田空港国際線の出発ロビーで鳩レース協会の内山勝博副会長たちと待ち合わせをして、他の鳩友たちとも合流した。

 

 そして1月15日(木) 午前0時30分に羽田空港を出発して「一路」フランスのパリを目指した。

 

 パリに着いたのは5時間後(時差は+8時間)の午前5時30分。

 空港は 凍て付くような寒さだった。

 そして午前7時15分に乗り継ぎ便にて、ハンガリーのブタペストへ出発。

 9時25分に無事ブタペストに着いた。

 ブタペストでも ヨーロッパの厳冬を痛感する。

 空港からバスで ライオンズ・ガーデンホテルに到着。

 

 1月16日(金) ブタペストのオリンピアード会場を見学。

 

 一昨年はスロバキアのニトロで オリンピアードに出品の世界最高級の鳩を見たが、今回も世界のトップクラスの鳩が所狭しと展示されていた。

 これらの鳩の中から 世界最高得点の鳩が選ばれ、今年も20万ユーロ近い金額で トレードされる銘鳩が誕生するだろう・・・

 会場も ヨーロッパ特有の寒さだが、各国選り抜きの鳩の展示に 俺の心は少年のように胸がときめく。

 

 1月17日(土) 今日もブタペストのオリンピアード会場の見学だ。

 昨年 日本でチャンピオン商事が主催したパーティーで出会ったオランダ人やベルギー人も何人か居る。

 日本で会うのと、遠い異国で会うのとでは 丸っきりお互いの雰囲気が違って来る。

 

 俺が子供の頃に見た 鳩飼いとしての究極の夢を、俺たち夫婦は還暦を過ぎてから2回も実現出来た。

 これは第一に 吉原謙以知と云う友人を持てた事が大きな要因だ。

 それに 俺の趣味に対して理解がある家族に囲まれて、俺はつくづく幸せ者だと思う。

 俺はヨーロッパに来て、人生の邂逅を改めて噛みしめている。

 

 俺がこうしてヨーロッパに滞在中 マンションのベランダで飼っている俺の鳩たちは、ロフトマネージャーが世話をしてくれているが、俺の家の庭で飼っている鳩は、自動給餌器にしているので少し心配だ。

 

 でも一日一回、俺の友人や息子たちが鳩舎を見てくれることになっているので いくらか安心だが、それでも一羽百万円ぐらいの鳩が居るし 数十万の鳩も何羽か居る。

 だから娘も 娘の子も、気を付けて見てくれると云ってくれたので、今更乍らに家族の有難さを知る次第である。

 

 オリンピアード会場内での出来事も ここで海外に滞在中に書いて発表すれば良いのだが、旅行中と云うのは忙(せわ)しいので ここでは詳細を省く。

 ブタペストのオリンピアード会場を見学後 市内観光をしたが、この事もいずれ書いてみたいと思う・・・

 

 1月18日(日)午前中にホテルをチェックアウトして、12時45分に空路・オランダのアムステルダムへ移動。

 14時55分 アムステルダム到着。

 17時33分 列車にてベルギーのアントワープへ出発。

 18時30分 アントワープ・セントラル駅到着。

 その後、アントワープ・アストリアホテルに宿泊。

 

 ヨーロッパでの雨が降り注ぐ旅路は情緒があり、まるで詩人のボードレールになったような気分にさせる。

 この旅が、生きている間に踏みしめる天国への階段かもしれない。

 

 それぐらいヨーロッパでの列車の旅は素晴らしい。

 

 1月19日(月) アントワープのアストリアホテルにて宿泊だ。

 

 ヨーロッパには「飾り窓の女」と云って 世界各国から選(よ)りすぐりの売春婦が集まるのだが、俺は嫁と一緒に旅行中なので「飾り窓の女」と遊ぶ訳にも行かず、俺が目標とする渋い役者の「辰巳柳太郎」か「沢竜二」になったような気持ちで旅行を楽しんでいる。

 還暦を過ぎたとは云え、ヨーロッパにまで来て「飾り窓の女」も経験せずに帰るのは 野暮の骨頂だろう。

 俺もつくづく情けない男だと思う・・・

 

 この旅の続きは 日本に帰ってから書く事にする。

                    ベルギー・アントワープにて・・・

 

  追記

 本文表示の時間は、時差を考えると難しいので 全て現地時間にした。