党人派・竹垣悟の論法

 いよいよ衆議院選挙に突入した。

 この選挙に挑(いど)む人間は、浪人中の者を含めて「人事を尽くして天命を待つ」の心境だろう・・・

 俺は この選挙戦を国民として粛々と受け止めたい・・・

 

 人には それぞれ「分」と云うものがあり、戦う限り「分」の無い戦いはしたくないと願うものだ。

 それには「戦術」が必要であり「政局を読む目」を持つ参謀も必要になってくる。

 

 人の世の定めというものは、負け戦(いくさ)に誰も加担したくないと云うのが本音である。

 それが「子孫繁栄」の源(みなもと)であり「勝てば官軍」という流れを作るからだ。

 だから矢面に立ち「陣頭指揮」を執る者は、味方の士気を鼓舞する度胸がなければならない。

 

 まして これから戦いをするという時に、仲間割れをしていたのでは どうしようもない。

  

 こんな奴は「義理」や「人情」を知らない権力の亡者以外の何物でもないからだ。

 

 俺は、男としての信義を守れない奴を見ると虫酸(むしず)が走る。

 「目的の為に手段を選ばず」というのがあるが、男というものは順序を間違えては立ち行かない。

 それが筋道というものである。

 

 これは誰もが解かっている道理だが、世間に出て その道に入った時「産みの親」と「育ての親」が出来る。

 職人で云えば「師匠」であり「親方」だ。

 その先達を蔑(ないがし)ろにして、快男児と呼べる人間を育成出来るのか!?

 俺には疑問に思える。

 

 こんな俺が すごく惹(ひ)かれる言葉がある。

 それが「士道貫徹」であり「一を以て貫く」という言葉だ。

 ひとつを貫いて出口が見えた時、人間は「その過程で苦労を知り、夢を掴む」と云うからだ。

 

 俺は「聖人君子」ではないので大きなことは云えないが「誰もが住みよい社会」を作るのが政治家の務めだと思う・・・

 

 世の中というのは全て、相反するものが ひとつになって出来ている。

 男が居て 女が居るから次世代が産まれるのも そういう事だろう・・・

 極論を云えば、世の中に存在するもの全てが 陽子(プラス)と電子(マイナス)が複合して成り立っているのだ。

 だから俺は、政治の世界も与党(右)と野党(左)の磁極だけで十分だと思っている。

 

 なまじ第三極というものを作ろうとすると 大きくなる段階で烏合の衆になり、そこで「与党」か「野党」か、どちらかの選択肢を迫られる・・・

  

 俺は 左寄りの政権は日本人として好きではない。

 だが共産党の存在は認める。

 ずっと昔から、真面目に同じ主張を繰り返して来たからだ。

 

 日本の国と云うのは 古来より、天皇家の万系一世を支持して来た。

 人により解釈の違いはあるが、これは日本国憲法が定める通りであろう・・・

 

 以前 俺は「次世代の党」の「平沼赳夫」を応援したい政治家のひとりとして、このトップページに書いた。

 なぜ平沼赳夫か云うと「一を以て貫く」政治家だからだ。

 

 平成17年当時、数多く居た 小泉純一郎率いる自民党・代議士の中で 郵政民営化に反対し、自民党公認を得られず苦しい選挙戦の中で当選した。

 もちろん無所属のままだ。

 それでも尚、反対票を投じ 初志を貫いたのは「平沼赳夫」ただひとりである。

 この政治家を「男の中の男」と云わず誰を云うのか・・・