山口組若頭・高山清司と云う男・・・

写真解説 私が衝撃を受けた映画に菅原文太主演「仁義なき戦い」がある。その映画の名セリフが「心を奮い立たせる仁義なき戦いの名セリフ」と云う題で一冊の本になった。著者は山平重樹で、双葉新書刊である。映画の昂奮が、本書によって蘇るだろう・・・
写真解説 私が衝撃を受けた映画に菅原文太主演「仁義なき戦い」がある。その映画の名セリフが「心を奮い立たせる仁義なき戦いの名セリフ」と云う題で一冊の本になった。著者は山平重樹で、双葉新書刊である。映画の昂奮が、本書によって蘇るだろう・・・

 山口組若頭 高山清司が上告を取り下げ、大阪高検に出頭して即日、大阪拘置所に収監された。

 保釈金は15億円だったそうだが、この保釈金は世の中に役立つように寄附したそうだ。

 

 私は暴力団は「侠客になれ」と云って活動している。

 

 この15億円が、私が聞いてるところに寄附されたのであれば、高山清司こそ本物の侠客(おとこ)ではないだろうか・・・

 

 売名行為で個人が、15億円もの金を寄付する事が出来ないからである。

 

 私は高山清司自らが、侠客魂を実践したと思うのだ。

 

 こんな私の云い分に、誰か文句があるか?

 

 事件そのものを私如きが、とやかく云える筋合いのものではない。

 

 ただ私に云えるのは、生半可な気持ちで暴力団は続けられないと云うことだ。

 

 妙なもので、そんな暴力団社会にこそ「義理と人情の世界」が残っているのだ。

 

 日本の風土と云うのは根底に、武士道精神というものがある。

 

 百姓でも町人でも、皆同じだ。

 幕末新撰組が良い例である。

 

 因みに日本には大和魂があるが、アメリカにはヤンキー魂があり、韓国にはコリアン魂がある。

 話しが逸れた。

 

 ・・・警察関係の友人に聞いた話しだが、その友人曰(いわ)く、暴力団というのは仕事もせず、ええ車に乗って、ええ服着て、ええ女連れて、それもひとりやふたりやったらええけど、3人も4人も連れとる。

 

 こんな奴らを許せるか・・・と云うのである。

 

 「・・・そやから、山口組の三代目親分だった田岡一雄は組員に正業を持てと云って来た」と私は答えた。

 

 今の成り上がりの暴力団は金貸し業が多いと聞く。

 

 「算盤片手のやくざに血と涙が出るのか・・・」

 

 今の殺伐とした時代を迎えたのは、本来やくざがしてはならない金貸し業を本業としてきたからだ。

 

 私もこの歳まで生きて来て、人に金を貸したこともある。

 しかし金利の計算をして金を貸したことは一度もない。

 

 金を貸して金利を取れば、男の一分が立たないからだ。

 

 私は、それぐらいの男気を持って、この世に生まれて来たつもりだ。

 

 ・・・むかしから私は冠婚葬祭などの義理事には、余程のことがない限り行く。

 これは私が先祖より受け継いだDNAのなせる業(わざ)だ。

 

 今の山口組は田岡三代目をはじめ、歴代の組長の墓参りがヤクザの原点だと思っているが、私はそうではないと思う。

 墓参りなど当番制で決めて行くものではなく、自分の意志で行けば良いのである。

 

 この不景気の中で、いくら墓参りをしても誰も喜んでくれる人はいない。

 敢えて云うなら、あの世に居る故人だけなのだ。

 

 組員のことを考えれば、山口組々長ひとりが2~3人のお付きを連れて墓参りに行けば良いのである。

 四代目・竹中正久親分がそうだった。

 

 生意気なことを云うようだが、三代目・田岡一雄組長もお忍びでそうしていたと聞く。

 

  余談だが、私が暴力団時代経験したことだが、金が無くても義理事に駆りだされる若い者は、その路用を作るのに必死なのだ。 

 まだ義理事なら、男を売る為に良いのだが、六代目になってからは月命日にも召集が掛かり、嘆いている若い者が沢山いる。 

 これは山口組全体にとっては、マイナス以外の何ものでもない。

 

 私は暴力団更生を叫ぶが、おとこ気を否定する訳ではない。

 

 世の中が荒くれ男から、知的おとこに変化して行くのは良いことだ。

 

 仁侠道とは・・・ 

 堅気・やくざに拘らず、私は教育を受けた者なら誰でも内面に持ち併せている心意気であり、おとこのロマンだと思う。

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コメント: 2
  • #1

    五仁會質疑応答 竹垣 憲治 (月曜日, 30 6月 2014 03:57)

    親父、質問があります。
    親父が、励みにしていることは
    何ですか?
    親父は、むかしから人の運命は
    全て、運、不運だけだとの持論ですが
    今も、そう思っていますか?
    親の心、子知らずでは悲しいと自分は
    親父に教えられました。
    それで質疑応答コーナーに投稿しました。

  • #2

    竹垣 悟 (月曜日, 30 6月 2014 04:23)

    憲治、俺は父子の討論会も面白いと思うので、応じる事にする。
    俺が励みにしている事は、運が強い人は顔に苦労が出ないという言葉や。
    俺の顔に苦労が出た時、俺は自分の衰えを知るやろうなぁ。
    俺の顔には無数の傷があるが、この傷跡が男の履歴やと思とる。
    運・不運というのは、俺は神の計らいやと信じてる。
    その神の存在を俺はいつも、感謝しているよ。