昭和ブルースへの哀愁

曹洞宗祇龍寺(東・竹垣本家)の仏間に座する拳骨和尚
曹洞宗祇龍寺(東・竹垣本家)の仏間に座する拳骨和尚

 我々が若い頃の昭和時代には、古い気風の中に潤いが残って居た。

 

 そして自分より目上の人には親しみを込めて「親父(おやっさん)」とかの敬称を付けて呼んで居たのだが、時代が豊かになるに連れ人の心も渇いて行った。

 そして「おやっさん」と呼んで居たのがやがて「○○さん」と名前を「さん」付けで呼ぶようになった。

 

 それと共に「謙譲」と云う言葉を知らぬ若者が増えて行ったのである。

 誰も彼も同じで、一律「○○さん」と呼ぶようになってから、人間関係が何故か希薄になったように感じるのは、ひとり私だけだろうか・・・

 

 刑務所の中では、乞食も社長も皆んな「○○さん」と名字を一律に呼ぶ。

 いつの間にやら、そんな刑務所と同じような社会になってしまったのだ。

 

 

 今は「火星」にロケットを飛ばし、地球に居てそのロケットを自在にコントロール出来る時代になった。

 しかも通信機器の飛躍的発達で、人類が夢見た高度文明さえも手に入れたのである。

 

 スマートフォンを片手にライン等をして居るのを見ると、子供も大人も対等である。

 だから「対人関係」も対等とみなす風潮が芽生えたのだろう・・・

 それに「情義」溢れる人間よりも、頭脳の優れたエリートの力が今のグローバル的な世界を牽引して来たから尚更である。

 

 悲しい事に、我々の様な「凡人」には高度文明の発達に寄与出来る筈もなかったのだ。

 

 だから私は「地べた」の方で高度成長期の頃のように「義理」と「人情」の世界への回帰を促しているのである。

 そして血の通った社会を再構築し、今の若者の「老後の楽しみ」にしたいと思い活動して居る。

 

 人は何事も順番で必ず歳を重ねる。

 今は若くとも将来必ず「老いる」のだ。

 

 「斯(か)く」云う私も今はまだブルース・ウィルスが主演する「ダイハード」の主役ぐらいの「タフ」さは有るが、明日「ガクッ」と来るかも知れない。

 

 今は「スーパーマン的」気分の私だが、4~5年もすれば確実に老化が始まる。

 私は時間が許す限り、毎日1時間の「ジョギング」を日課として居るのだが、こんな私でも30代の頃と比べたら格段に体力は落ちたのだ。

 

 私は最近、極偶(ごくたま)にだが、親父とかおやっさんと呼ばれる事がある。

 矢張り「歳」を取って「角」が取れた所為なのか・・・

 少し前までは「会長」とか「親分」と呼ばれて居たのだが・・・

 

 私自身の感想だが、他人行儀な名前で呼ばれるより、親父(おやっさん)とか会長と呼ばれる方が相手に親しみが湧く。

 

 私は子供の頃より「竹垣」と呼ばれた事は唯の一度も無く、皆「サトル」とか「サト坊」と呼んで居た。

 

 私は子供の頃、母の弟から竹垣と云う名前は使うなと云われたので、それを頑(かたく)なに守って居たのだ。

 だから「竹垣」と呼ばれたら返事をしなかったり「悟」と名前で呼んでくれと人に云って来たからだ。

 

 兵庫県以外の鳩飼いは別だが、私を名字で呼ぶ人が増えたのは私がバットで殴られて瀕死(ひんし)の重傷を負ってからだ。

 流石の私もこの時は、高かったプライドがズタズタに折れ「人間最後に頼れるのは組織より自分の力だけだ」と痛感したのである。

 

 人の心の在り方と云うのは人情の機微によって異なると云うが、全くその通りだ。

 極論すれば「男の一分」以外は、相手に譲ると云うのが「謙譲の情」だと思うからだ。

 

 私も還暦を過ぎて「おやっさん」と呼ばれるのは、或る面好々爺に近付きつつあるのではないかと思う。

 

 作家の池波正太郎は「おもしろくてありがたい」と云う本のカバー裏に「人生の苦難に直面した男が求めるものは、酒か女に決まって居る。この二つはそれほど男にとって貴重なものなのだ」と書いて居る。

 

 私は「酒」も「女」も卒業したが、この言葉の含蓄ぐらいは理解出来るつもりだ。

  

 肝心な犯罪者更生支援だが資金力不足から、刑務所を出所して更生意欲を持つ人を迎える為の施設の確保が延々と進まないのである。

 私の社会正義を「本物だと信じ」一寸値は張るが、あの世へ行く駄賃の道楽だと思い「バックアップ」してくれるなら、この命を担保に置いても良いと思って居る。

 

 そうなれば「至誠一貫」恩義に報いる覚悟である。

 それだけ私が身銭を切れる範囲にも限界があると云う事だ。

 

 私は今だに、補助金は一円たりとも受け取らない主義で五仁會を運営して居る。

 

 寄附金とか賛助金は受け取るが、そう云う申し出は今のところ滅多にない。

 「ブログ」をこうして書いて居るがこれも活動資金に結び付きそうにない。

 私はあまり金に執着は無く、その分だけ金には縁の遠い男である。

 

 生来、商人(あきんど)にはなれない性格なのだ。

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コメント: 10
  • #1

    在日に乗っ取られた日本を取り戻そう (金曜日, 05 7月 2013 08:12)

    まず右翼(ウヨク)左翼(サヨク)を我が日本国でかたる上での大前提と事実として

    日本国家は天皇制を保持する主体国家である事。

    第二次世界大戦において人類史上初の核攻撃により、国家、国土、民族そのものが完全滅亡の危機に瀕した事実。
    (簡単に言えば、広島、長崎だけでなく、首都を含める数発の核攻撃で滅亡していた。)

    以上の点だけを見ても右、左を主義化する事になる太古より戦前まで有した中立(中道)を失っている。

    ここでも書かれる愛国心(自らの生まれ、属する国家、民族への慕い)の喪失は否めない。
    (これも簡単に言うと、大和民族は一度死に絶えていると言っても過言ではない。)

    戦争に負けるということは(無条件降伏)そういう事である、これに気がつきながらも歩んだ戦後レジュームから、
    脱却を図ることのできないまま、主体(中立、中道)、いや、主体的意識を喪失、欠如したまま時だけが流れ、
    俗にいうウヨクもサヨクも出現、台頭し、主体的(あえて天皇制、国家、民族)中立を無視しながら、時に対立してきた。
    世界にみる共産主義圏の崩壊により左翼(サヨク)は基盤なき宙吊りになり、
    右翼(ウヨク)だけが辛くも帰属する主体(天皇制、民主主義国家)に帰り、
    民族派と言う名の冠を被り、戦後の戦勝国、戦勝属国の政略的右翼(在日右翼)との違いを辛うじて表現している。

  • #2

    竹垣 悟 (金曜日, 05 7月 2013 11:48)

    天皇陛下弥栄!

  • #3

    浪人 (土曜日, 06 7月 2013)

    天皇陛下弥栄(すめらみこといやさか)
    竹垣様の日本人としての誇り高き叫びに感動を覚えつつ、日本の政界、マスコミはもとより
    任侠団体(暴力団と呼ばれ久しいが)が在日朝鮮人に掌握され、統一教会(創価は日本支店)の圧力や、パチンコ業界による資本的介入、半島勢力の内部工作によりマスゴミ以前に
    侵略を受け屈した日本極道社会。同和対在日の構図、その結果。不逞在日韓国朝鮮人という賤しい集団について述べられる予定はないのですか?
    溝口や、飯干が書くようなヤクザガイドはもう誰も期待していないでしょう?
    竹垣様の崇拝した山口組の田岡氏も、竹中氏も、京都の中島氏、図越氏も同和(被差別部落)の出身であると同時に、最高の愛国者(日本人の鑑)ではなかったでしょうか?
    今この国の若者が知りたいのは、日本の任侠、博徒がいかなる流れで昨今の暴力団に堕ちたかなのではないでしょうか?真実を知らせるのも、日本社会を更生の道に導く事にはならないでしょうか?

  • #4

    いしむら (土曜日, 06 7月 2013 13:42)

    おいおい
    だれかれ構わず被差別部落出身と
    決め付けるなよ

  • #5

    次郎 (日曜日, 07 7月 2013 18:27)

    大災害の後は 何処からともなく 武装中国人などか 被災地を 訪れ 強姦 強盗 あらゆる 悪事を 働くそうです。
    先の震災でも 地元のテキ屋組織が 警備していたそうです。
    勿論 マスコミは報道する筈がございません。
    災害が 起きた場合 悪事を働く 三国人には
    それなりの 対処が 必要ですね。
    そのための 組織は必要ですね。

  • #6

    高杉晋忢 (月曜日, 08 7月 2013 01:19)

    わしは最近五仁會のブログを見るようになって、暴力団と犯罪者を独断と偏見で見てはいけんと思うようになった。どの民族にも、何処の国籍の者でも悪い奴もおれば良い奴もおるけんね。人権擁護は五仁會のお箱のひとつでもあると書いてなさるけん、わしは竹垣会長のファンになったんじゃ。みんなもファンじゃから、このブログを見とんじゃろ。

  • #7

    不詳 (月曜日, 08 7月 2013 02:39)

    高杉晋忢 殿のおっしゃることには一理あり、されども貧しさゆえに犯罪に走った戦後とは些か事情も異なり・・。高杉殿も含めての日本人の寛容、慈悲の大和魂(武士道)が逆手に取られての昨今・・・。大きな心と、熱い志が通じない獅子身中の虫が多いのもまた事実
    。国(シマ)を守るとは・・・。

  • #8

    いしむら (月曜日, 08 7月 2013 03:16)

    6と7は同一じんぶつやろ
    自作自演で
    自分で自分をほめとるんや!

  • #9

    不詳 (月曜日, 08 7月 2013 05:46)

    いしむら殿、私ごとき不詳者はさておき、高杉殿の名誉の為に、一言。
    断じて自作自演などではありません。以上

  • #10

    竹垣 悟 (月曜日, 08 7月 2013 20:03)

    私は全身全霊を傾けて、この五仁會ブログを執筆しております。
    だから私の意を汲み、知的レベルの高い議論は大歓迎です。
    然し、自己主張をしたいだけで何ら進歩が得られない投稿なら、私の趣旨に反するので他のページで持論を展開して下さい。
    このブログは2チャンネルではないからです。
    それと今後は、投稿者のマナーとして出来るだけ本名(フルネーム)でお願い致します。
    読んで頂けるだけで光栄に思わなければいけない私が、差し出がましくルールを取り決め僭越至極であります。
    本当に申し訳御座いません。