堅気であれ、現役ヤクザであれ、暴力団社会の中枢を隈無(くまな)く見て来た私に今求められるのは暴力団社会の今後の在り方と、それに纏(まつ)わる世の中の変貌であろう。
私の「ブログ」は売れれば良いと云う提灯記事と違って、どれも確信を突いた内容を「知識」と「経験」によって書いて居るので、読む方も読み応えがあるとの信念で書いて居る。
顎(あご)ばかりで「講釈師、見て来た様な嘘を云い・・・」と云う風な場面は私には書けないのである。
だから今回は内容に窮して居るのだ。
私は過去、喜怒哀楽を交えて暴力団時代に見たり聞いたり感じた事を書いて来たが、それによって気分を害した人も多いと思う。
その人達の事を考えて、これでも少しは遠慮して書いて来たつもりなのだが・・・
私は義竜会々長として全国的に名を売り一世を風靡したが、今私が歩んで来た過去を振り返ると何だか無性に淋しくなる。
歳を重ねる毎(ごと)に、自分が信じて来た暴力団時代の虚構が蜃気楼のように崩れて行くからだ。
砂の器と云うものは、いくら上手(うま)く作っても水を入れれば崩れる様に、暴力団時代に私が信じて来たものは全て「砂の器」の様に崩れて行くのが最近になって漸(ようや)く分かって来たのである。
誰しも同じだが「内(なか)から外を見る」のと「外から内を見る」のとでは同じ景色でも丸っきり「反対」に見える。
内(なか)に居れば、その蜃気楼さえ妖艶な世界に見えて来るのだ。
去る5月2日(木曜日)恒例の「安全・安心の街作り」に参加して来た。
姫路市役所北側に在る兵庫県警察本部の出先機関とも云うべき「姫路市 危機管理室」に、旧知の暴力団対策課に居た警察幹部・松尾俊広が参事として出向(しゅっこう)して来たのである。
そこで「姫路市の為に共に頑張ろう」との暗黙の了解で、城南地区を幟(のぼり)を立てて巡回した。
今回は姫路市飲食業組合の会長も出席して、飲食店側も含めてのパレードとなった。
飲食業組合も、前会長時代なら考えられない事である。
私は飲食業組合も新体制に移行したので、更に会員を募り暴力団追放に積極的に参加して貰いたいのだ。
それが明るく住み良い街作りの原点であり、繁華街や飲食業界の活性化に繋がると信じるのである。
因みに憲法改正となれば「結社の自由は認めない」と「草案」にあるので、私が今まで書いて来た「結社の自由」は、世の中に大義を見い出さない限り成立しない事になる。
これは、竹書房・バンブーコミック発行の「血と抗争!菱の男たち」の後書きでも述べて来た通りである。
それと敢て云うなら私も、元はたかが知れた暴力団組長である。
私は何もヤクザ組織に敵愾心を持って臨む訳ではない。
日本の国体を護持し、古き良き時代の気風を見直し「暴力団は侠客になれ」と繰り返し云って居るのである。
私如きが、正義の剣(やいば)を振り下ろせる程の資格はないのである。
それはよく解っているつもりだ。
これからの混迷を抜け切る時代には、男ひとりの敢然たる「国家論」を持っておくべきだと云いたいのである。
それが勝ち残りの人生哲学なのだ。
コメントをお書きください
山本 (木曜日, 09 5月 2013 20:05)
初めまして。どの記事も読み応えがあり、面白いです。
雑誌に義竜会、結成の時でしたか?バックに姫路城で紋付き袴姿のショットが、
今も記憶にあります。
竹垣 悟 (木曜日, 09 5月 2013 23:37)
きっと山本さんも昭和の名残りを残した男だと思います。
古き良き時代が昭和と云う時代です。
バブルで消える前の、あの時代に今まさに「Uターン」したところだと思います。
弱者救済・暴力団は、男一匹「侠客」になれ・・・ですよ。
勝正 (木曜日, 09 5月 2013 23:47)
初めてコメントさせて
いただきます。
大阪市職員でクローズアップされた
入れ墨。
よろしければ、竹垣様のご感想を
お聞かせいただけませんか?
入れ墨といえば
山口組 四代目 竹中正久組長も
入れ墨はいれておられなかったと
雑誌で読んだことがあります。
事実はどうだったのでしょうか?
不躾な質問お許し下さい。
竹垣 悟 (金曜日, 10 5月 2013 12:31)
1.高倉健の唐獅子牡丹の一節ですが「親に貰った大事な肌を 墨で汚して白刃の下で つもり重ねた不幸の数を 何と詫びよかおふくろに 背で泣いてる唐獅子牡丹・・・」これが正直な私の気持ちです。
時代が変わって堅気になった今、もちろん入れ墨を入れた事は後悔して居ります。
強いて云うなら、すじ彫りが終わった時点で体が悲鳴を上げ、その時点で後悔したのですが、途中で止められなかったと云うのが本音です。
2.竹中正久は或る面大人であり理知的な親分だったので、粋がる事もなくチンピラ根性がなかった分、入れ墨を入れなかったと云うのが真相だと思います。
3.大阪市職員問題は、その組織の長たる者の管理方針なので、人それぞれの思いがあり、市民の代表である市長が決めた事なら是・非を問うまでもなく、その市長の方針に従うべきだと私は思います。
それが政治をすると云う事なのです。
最終的に職員に何か有ったら市長の管理責任問題を問われるのですからね。
従ってそれ位の権限は行使しても良いと云うのが私の政治信条です。
勝正 (金曜日, 10 5月 2013 18:52)
ご丁寧にどうもありがとうございました。
なにぶんにも不勉強で半端な私ですが、
これからもいろんなお話を
お聞かせいただけたら有難い、
そう思っております。
宮武良直 (日曜日, 12 5月 2013 03:32)
初めまして、私は神奈川県小田原市に住んでいます宮武良直といいます。
私は、ヤクザ、山口組、竹中正久さん、竹中武さんの大ファンです。
昔話しや、山口組の事いろいろ知りたい事がたくさんあります。
できれば、直接お会いして頂ければ幸いです。よろこんで姫路行きます。
何卒、宜しくお願いします。
竹垣 悟 (日曜日, 12 5月 2013 13:03)
夜中の3:32にコメントを下さったみたいですが、たぶんこの時間まで起きている宮武さんは若い方だと察します。
私がNPO法人を立ち上げてから、まだ1年余りしか経っておりません。
昔ばなしをするのは「ブログ」か「雑誌のインタビュー」でしたいと思います。
でないと、ブログや雑誌のネタが無くなるからです。
ただ単に会うだけで良いなら電話下さい。
但し、朝10時~夕方18時までに願います。
中島 誠 (金曜日, 29 8月 2014 20:37)
お疲れ様です。先日は青少年更正社
の西山会長に受け入れの口添えを
頂きありがとうございました。
本来なら直接お会いしてきっちりと
感謝の気持ちをお伝えしたいのですが、現状はそうもいきませんので、
メールにてお許し下さい。連絡が遅れてしまい申し訳ありませんでした
。無事に西山会長の弟子入りを許され、昨日から善通寺にて修業に励んでいます。ありがとうございました
。本日住所の移動の手続きや、過去
に取得していた資格の再発行、
新規の仕事に必要な健康診断などを
全て完了し、あとは仕事の開始を
待つばかりとなりました。
会長も姉さんも、そして寮の方々も
良くしてくれます。勝負はまだ始まったばかりですがこの機会に本当
に人生を変える事が出来たらと改めて決意を固めた次第です。口添えを
頂いた竹垣様には一言お礼が言いたくてメールを差し上げました。
これから色んな事があるでしょうけど、頑張って壁をひとつひとつ、
クリアーしていこうと思います。
この度はホンマにありがとうございました。